今回代官山cheriさんのお話を聞いていて、「小さなチーム、大きな仕事」という本を思い出しました。
たった16人で、世界中で300万人が使うソフトウェアを開発している会社「37シグナルズ」のジェイソン・フリード&デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソンが書いた本です。
ソフトウェア会社のみならず、様々な業界の人に新しいことを始める勇気をくれる本だと思います。
どの章もどの文章も、心に響きましたが、特に下記が心に残りました。
競合相手 「真似てはいけない」の章より
最初の創作者が商品に注入した仕事の多くは目に見えない。
表面の下に埋もれているのだ。模倣者にはなぜその商品がそういう見た目や感じになっているのか、なぜそう書くことになったのかがわかっていない。
模倣は偽の仕上がりである。それは理解をもたらさず、未来の決断の礎にもならない
cheriさんの「お客さんを大事にしている方法」をお伺いしている際、お伺いした内容を記事にしたところで誰も真似ができない、もし誰かが真似をしたところで意味がないと思ったのです。
つまり先日の記事を読んで、「そうか、じゃあ、皇室御用達のレモンを使ってレモンスカッシュを作ってお客さんにお出ししよう」、「周年記念の贈り物を木製ケースのリップバームにしよう」と思い実行しても、きっとしっくりこないと思います。
自分のなかで「お客さんはどんなことがあれば、エピソードとして心に残るだろうか」ということを、自分で寝ても覚めても考え続けて初めて、自分の店の「お客さんをたいせつにする方法」というのが生まれてくるのかなあと感じました。
その他の章も、チャレンジを励ましてくれることばたちでいっぱいです。
ぜひ機会があれば読んでみてくださいね。