Webサイトの上部などに設置された、「どのページに遷移しても表示される」メニューのことを「グローバルナビゲーション」略して「グローバルナビ」や「グロナビ」と呼びますが、ここに配置すべきコンテンツとはどのようなものがよいのでしょうか。
「主要なページ」に対してリンクを張るのが基本
企業Webサイトだと「会社案内」「商品紹介」「「お問い合わせ」などが並ぶグローバルナビですが、これはどのようなコンテンツが並んでいるか、意識してみてみると、Webサイト内の主要なページに対してリンクを張っていることがわかります。
「主要なページ」とは、Webサイト内のコンテンツをカテゴリに分類したときの、分類名にあたるもので、例えば「企業理念、社長メッセージ、会社概要、投資家情報」をまとめて「会社案内」などの分類名でくくる、複数あるサービスや商品をまとめて「商品・サービス」という分類名でくくる、というイメージです。
ステークホルダーが複数種類いる場合は、対象者別のメニューを配置してもOK
ただし、企業と異なりNPOの場合は「利用者(受益者)」「ボランティア」「寄付者」など、まったく異なる目的でサイトに来訪する場合もあります。
その場合は、最初に辿りついたページで対象者が迷わないように、対象者別のメニューを配置しておくという手もあります。
一列に並べる数は5~7つまでがよい
人がぱっと見て、認識できる種類は5~7までと言われています。(マジックナンバー7と言われます)
主要なページや対象者別メニューが多すぎる場合は、優先順位をつけて、多くとも7、8つに絞りましょう。
どうしても絞れない…という場合には、「資料請求」「お問い合わせ」など、ユーザーの最終アクションに近いコンテンツを小さく右上のほうに別枠扱いで設置するという手もあるので、「一列に並べすぎないこと」を意識しましょう。
※楽天やamazonのように商品点数が多いWebサイトはこのルールを適用すると、余計に迷う人が多くなるため、この限りではありません。
並べる順番は「時系列」を意識するとよい
グローバルナビにコンテンツを配置する際に、並び順に悩むことがあると思いますが、左から順に「付き合いの浅い」状態から「深い付き合い」に深化していく過程を意識して並べるとよいでしょう。
つまり、出会ったばかりの人に結婚を申し込むことはないのと同様に、Webサイトでもいきなり「寄付」や「申し込み」を迫るべく、最初(左)に持ってくるのではなく、まずは自己紹介のあいさつ代わりとなる「△△団体名のご案内」→「〇〇(事業名)について」→「お申し込みの流れ」→「お問い合わせ」などのように、自己紹介からお付き合い成立までを時系列に並べるということです。
もちろん、何事にも例外はあるのでこの限りではありませんが、多くのユーザーがこのルールに慣れて様々なサイトに触れていることを念頭に入れておくとよいでしょう。