作ったばかりのWebサイトが検索に引っかからない理由

Webサイトを公開しただけでは、山奥に誰も知らないお店をぽつんと開いたようなもの

Webサイトを作っただけでは、そのままではすぐにWebサイトの名前や内容に含まれるキーワードを使って検索エンジンで検索しても、検索結果に表示されないことがほとんどです。

それは、検索エンジンがあなたのWebサイトの存在を知らないため。世界中のサイトを瞬時に自動検知してくれるというわけではないのです。たとえるならば、「Webサイトを作ったばかりの状態」は、「山奥に誰も知らないお店をぽつんと開いたようなもの」で誰もその存在を知らない、というような状態です。

では、どうしたら見つけてくれるでしょう? 代表的な検索エンジンには、それぞれ新しいWebサイトの登録窓口がありますので、まずはここで登録することから始めます。

Yahoo! JAPANは、Googleの情報を利用しています。

*関連記事「Google Search Console入門:Search Consoleにサイトを登録する

上位に表示させるには?

検索結果に表示されるようになっても、検索結果の2ページ目や3ページ目以降に結果が表示されているようでは、たどり着いてくれる方は少ないと思います。そのため、できるだけ上位に表示して欲しいのが、Webサイトオーナーとしての心情と言えるでしょう。

検索エンジンが、検索結果を表示する際に何を重視して順位を決めているかということは、いろいろなロジックがあります。(そのロジックに配慮し、上位表示を目指す対策のことを「SEO対策」と言います)

その対策のひとつとして「人気のある・信頼のおける関連Webサイトからのリンク」があると上位表示されやすいと言われています。
先の、山奥のお店を例に取れば、単にお店の存在を知らせるだけでなく、「人気のある・信頼のおける他のお店や人物」が、「あそこにこんなお店ができましたよ」と自分のお店やおうちで、その住所とともに告知してくれることで、その存在が世に知られ始めるというようなものなのです。

そのため、検索サイトに登録するだけでなく、他のWebサイトやブログ・Facebook・Twitter、可能であれば「人気のある・信頼のおける関連Webサイトからのリンク」をリリース直後にもらえるように手配しておくとよいでしょう。

「SEO対策」については、世の中に様々な解説や書籍が出ていますので、チェックしてみるとよいでしょう。

やたらとリンクをもらうのはマイナスになることも

とはいえ「リンクをもらうと上位表示」というフレーズに踊らされて、もらえるリンクなら何でもよいというわけではありません。まったく関係のない業界のWebサイトや、ただひたすらリンクを貼りつけているだけのWebサイトからリンクをもらいまくっていると、検索エンジンは「あなた、もしかしてズルしてるのでは?」と警戒して検索結果の表示順位を下げてしまうことがあります。これを、ペナルティといいます。

また、検索エンジンは騙せていても、ユーザーにとって不誠実な場合には、炎上ののち閉鎖という事態になりかねません。

*関連記事「DeNAのWELQやMERYが公開中止されました。なにが問題だったのですか?

検索エンジンに上位表示されることは、Webサイトに来るユーザーを増やすうえで重要ではありますが、上位表示ばかりを目指してテクニックのみに走ってしまうと、そもそも得たかったはずの「生身のお客さん」からの信頼を損ない、思わぬ痛手となります。

コツコツと誠実な記事を掲載していき、培った人脈でリンクをもらい、さらにGoogle Search Consoleなどで検索エンジンのアドバイスに従ってWebサイトを地道に育てていくことを心がけるとよいと思います。