「最適化にこだわる」か「省力化」で行くかをまずは決めよう
TwitterとFacebook、Instagramなどのアカウントを複数開設はしたものの、パワーがなくいずれかのアカウント(またはいずれも)が長期間更新されていない…というケースはよくあります。
Twitterは140字、Facebookは文字制限なし、Instagramはビジュアル重視…と、それぞれに厳密に最適化しようと思うと、持っているSNSのアカウント分最適化された原稿が必要になるため、つい担当者が「自分が慣れているSNSだけ」を更新して、残りは力尽きて着手できない…という状態になってしまうようです。
この状態に陥っている場合、本気で各SNSの「最適化にこだわる」のか、現状から脱するために「省力化」で行くかをまずは決めるようにしましょう。
更新されていないアカウントのSNSを放置しておくのは、そのSNSユーザーから見た時に企業・団体や事業が「活発でない」と判断されてしまい、マイナス要素となってしまうケースがあるためです。
どうしても各SNSで最適化された記事を書きたい場合
ライターに記事の原稿を依頼する場合や、社内持ち回り等でブログ記事を書く際に、たとえばTwitterとFacebookを運用しているのであれば『140字のTwitter原稿フォーマットと、Facebookの原稿フォーマット、およびキャッチ画像をあらかじめ用意して渡す運用とする』というルールに決めてしまいます。こうすることで、「各担当のやる気」の有無による作業漏れを防ぐことができます。
ライターに依頼する際、持ち回りで運用する際などは、Twitter原稿と、Facebook、など運用しているSNS用の原稿込みで依頼するとよいでしょう。写真撮影をしてくれる人が別途いる場合は、各SNSに最適化された画像サイズにリサイズして「001_twittr.jpg」や「001 facebook.jpg」などの名前をつけて納品してもらうようにあらかじめ依頼しておけば運用時に漏れません。
「ライターに依頼すると、なんとなく自分の思う紹介文のイメージが異なるから、なかなか任せづらいんだよなぁ…」という場合も、どんなテイストで何に気を付けて書くべきなのか、自分のチェック観点や文章の表記ルールを作って渡し、まずは任せてみるようにしましょう。最初は手間がかかるかもしれませんが、何度かやり取りするなかで、原稿担当もコツをつかんでくればしめたものです。暗黙知を形式知化することで自分でなければならない仕事を手放すことができます。
最適化された記事はあきらめ、まずは更新されることを重視する場合
社内に少しもパワーがなかったり、ライターに依頼する予算がない場合は、各SNSごとに最適化された記事はあきらめ、まずは更新されることを重視する、と割り切るのも手です。こちらを選ぶと、効果は「最適化」よりは落ちますが、もう少し楽に運用ができます。TwitterとFacebook(またはその他のSNS)いずれを優先するかを決めて、下記の方法をとります。
- ブログ等の記事が更新されると同時に、自動で指定のSNSに告知されるツールを使う
- ブログ等の記事を更新した後、いずれかひとつのSNSに手動で告知を掲載し、そのSNSから残りのSNSに更新を自動連携させる方法
- ブログ等の記事を更新した後、いずれかひとつのSNSに手動で告知を掲載。残りのSNSはブログ等の記事が更新されると同時に、自動で連携されるツールを使う
1について…WordPressを利用している場合は、「Jetpack by WordPress.com」などのプラグインで連携させる方法があります。(その他にも、『記事更新 SNS連携』などで検索すると複数のプラグインが検索結果に出てきますので、自分の好みのものを選んでみましょう)
無料ブログサービス等を利用している場合は、たいていの場合「設定」のなかに各種SNSと連携する機能があるので、連携させたいSNSアカウントを組み込めばOKです。
2について…力を入れたいSNSアカウントをひとつに絞って、そのSNSにだけは手動で最適化された更新紹介を投稿、そのSNSから別のSNSへ投稿内容を自動連携させるという方法です。
たとえばFacebookにだけはきちんと手動で記事紹介を投稿し、残りのSNSはFacebookの自動連係機能を用いて投稿するというやり方です。
Facebookのほうが長文投稿できるため、Facebookに投稿したものをTwitterに連携させるケースが多いように思います。
3は1と2の合わせ技です。力を入れたいものは手動でやりつつ、省力化したいものはブログ記事が更新されると、ブログ記事から定型文で記事更新を知らせる、という形になります。
ただし1と2の設定を同時にする(本体記事から各SNSに自動連携させておきながら、各SNSから別SNSに自動連携する状態)ことがないようにしましょう。各SNSにて記事がダブってしまい、せっかくフォローしてくれていたユーザーが逃げてしまうことがあります。
まずは運用パワーと相談して、担当者が慣れたSNSを使って広報していくことがおススメですが、すでに開設してしまって、更新頻度に悩んでいる場合は上記を参考にしてみてください。