ブログ等の記事の原稿が書きあがったら、公開前に見直しをしましょう。
単純な表記ミス・揺れ等はMicrosoft Wordの校閲機能を使えばある程度潰せるので、まずは校閲機能を使って校正します。次に、校閲機能では潰すことが難しい問題を見つけるため、音読するか、Microsoft Wordなどの音声読み上げ機能を使って、違和感のある表現・リズムの箇所に手直ししていきます。
その際、下記のような観点に気をつけながら記事を整えていきましょう。
ウェブ記事ならではのチェック観点
- キーワードがタイトル前半に盛り込まれているか(SEOを重視する場合)
- タイトルが長すぎないか(SEOを重視する場合、全角で28文字から32文字までにするのがおすすめ)
- アイキャッチ画像の設定がされているか(SNSでの拡散を期待する場合は必須)
- 小見出しが適宜設定されているか(読み疲れそうなところで入れる)
- リンク切れがないか
想定読者と目的に合わせた構成・文章になっているか
- 想定読者の課題意識・関心にマッチしているか
- 想定読者の年齢層にマッチしているか(たとえ話等が年配向けすぎる・若過ぎる等)
- 書き出しの話題(難しすぎる・軽薄すぎる 等)
- なってほしい状態に合わせた誘導先(商品やお問い合わせ等のリンク等)
- 言葉遣い・使用する単語
など、想定読者と目的に合ったものになっているか確認しましょう。
誠実か
- 広告くさくないか(本心から勧めているか)
- 大げさ・紛らわしくないか
- 本当か(根拠が必要な場合はエビデンスとなる資料を記載する)
わかりやすいか
- 一文が長すぎないか(主語と述語が遠く離れすぎている、音読して息切れするなどの場合は文章を分ける)
- 長すぎないか・短すぎないか(関連リンク:ウェブサイトの原稿の見直しやリライトをするポイント7つ )
固有名詞などは正確か
- 人名(漢字違い等に注意)
- 会社・団体名
- 地名
- 商品名
- 住所、郵便番号
などについて、正確な表記について一次情報をリサーチのうえ記載する
「キャノン」や「キューピー」など、有名企業でも表記間違いが多発しているものもあるので注意が必要です。それぞれ「キヤノン」「キユーピー」が正。)
事実かどうか
- 年号、日付
- 時系列
- 電話番号
- 住所
- リンク先
表記が統一されているか
- 「だ・である」「です・ます」調などの文体が記事の中で統一されているか
- 漢字・平仮名の使い分けの統一(為、中、様など)
- 送り仮名の統一(問い合わせ、問合せ など)
- 敬称(さん、氏 など)
表記がぶれやすいものについては、運営メディア内で使用すべき「表記ガイドライン」を作成しておくと、第三者によるチェックの時や引継ぎ時もスムーズです。
繰り返し表現
- 同じ助詞の繰り返しになっていないか(~をすることを~、〇〇が▽▽することが~等)
- また、そのため、などが繰り返されていないか
配慮が必要な表現はないか
- 社会的少数者や社会的弱者を蔑視する、偏見を助長するなどの表現になっていないか
- ジェンダーの役割を固定化していないか
著作権など他者の権利を侵害していないか
文章
他者の文章等を使用する場合は、下記の配慮が必要です。
- 「引用符」を使うなどして引用範囲がわかるようにする
- 作者(著作権者)を記載する
- 引用する部分は最低限にとどめ、自分の主張がメインとなる分量にする
可能な限り、著作者の許諾を取っておくとよいでしょう。
※TwitterやInstagramの投稿を「埋め込み」するのは、各SNSの利用規約でOKとされているので、埋め込みしても著作権侵害にはなりませんが、一言連絡しておくとトラブルが回避できます。なお、埋め込みする際は、その投稿が著作権侵害をしていないかなど、利用規約に違反していないかを確認しましょう。また、引用する際は、投稿をキャプチャした画像を使用するのではなく、各SNSの提供する埋め込み機能を使用しましょう。
画像
オリジナル画像が用意できないときは、著作権フリーの画像サイトなど、著作権者に訴えられないものを使いましょう。
著作権者の名前やサイト名を記載しておくのがマナーです。
他者の顔がわかる画像を使う際は、肖像権に配慮しましょう。(参考:セミナーや授業、イベント写真撮影時の注意点とコツ)
関連リンク:ウェブサイトの原稿の見直しやリライトをするポイント7つ
上記の1~7について、トラブルの事例なども盛り込んだ「社内向けライティング研修」や記事執筆も承ります。料金はこちらをご覧ください。