動画撮影用SDカードの性能を見る時は、ラベルのここをチェックしよう

動画の撮影には欠かせないSDカード。しかし、いざ購入しようとすると同じメーカーからもものすごい種類のSDカードが販売されています。そして、そのカードに貼ってあるシールには、意味の分からない数字や記号が所狭しと並べられています。

いったいSDカードには、どのような種類があって、どのように見分けたらよいのでしょう? ここでは、SDカードの性能の見かたについて紹介しましょう。

まずは、大きさをチェックしよう

SDカードを見分けるとき、まず最もわかりやすいものに大きさがあります。SDカードの仲間に「microSD」という一回り小さなサイズのSDカードがあります。主に、スマートフォンやゲーム機などで利用されているカードで、カメラの場合はコンパクトなものを除けば、ほぼ利用されることはありません。

「アダプター」を利用すると、microSDカードをSDカードの機器で利用することもできますが、この後紹介する「転送速度」が下がってしまううえ、信頼性も落ちてしまうので撮影には好ましくありません(microSDカードのデータをPCなどに取り込むときに利用されます)

容量は大容量すぎるものにも注意

次に見るのがSDカードの容量です。小さなものでは32GB程度のものから、128, 256, 512GBと大きくなっていきます。この「GB」という単位は「ギガバイト」と読み、データの量を表す単位です。1バイトというデータが約1,000バイトで「1KB(キロバイト)」という単位に代わり、その1,000倍が「MB(メガバイト)」、さらにその1,000倍が「GB(ギガバイト)」となります。

動画は当然ながらデータ量が多いため、32GBのSDカードの場合、フルHD画質で5時間前後、4K動画では1時間未満程度しか撮影ができません。容量が多ければ、長時間、高画質で撮影をすることができます。

ただし注意しなければならないのが、価格と耐久性です。容量が大きくなれば、その分1枚の価格が高額になっていきます。とはいえSDカードは壊れてしまったり、なくしてしまったりすることもあります。大容量のSDカードにまとめて動画を入れておいたりすると、そのような時のリスクが大きくなってしまいます。

近年のカメラでは、SDカードを2枚挿入できる「デュアルスロット」になっている場合もあります。2枚に同時に録画をしたり、データを移し替えたりなどをカメラ本体で可能になっています。

そのため、大容量のSDカードを1枚購入するよりも、半分の容量のSDカードを2枚購入したほうが使い勝手がよくなったり、リスクを抑えられたりすることがあるのです。

SDHCとSDXC

古いカメラなどを利用する場合、合わせてカメラの方がその容量に対応しているかを確認しておく必要があります。SDカードには現状「SD」の他に、「SDHC」と「SDXC」という規格があり、カメラ、SDカードともにこの規格が合っていないと利用することができません。

とはいえ、これらの大きな違いは表のとおりSDカードの容量と連動しているため、SDカード側でこの規格を意識する必要はありません。問題はカメラ側で、例えばSDHCにしか対応していないカメラの場合、32GBのSDカードまでしか対応していません。また、SDHCやSDXC対応のカメラの場合、通常の「SD」には対応していない場合もあるので、古いSDカードを使おうとしても使えない場合があります。

なお、2TB以上のSDカードの規格として「SDUC」というものもあります。

ローマ数字はバスインタフェーススピード

見落としそうになりますが、SDHCやSDXCのロゴマークの隣にローマ数字でⅠやⅡなどと記載されています。

これは、「バスインタフェーススピード」と呼ばれるものを示していて、UHS(Ultra High Speedの頭文字)という規格のレベルを表しています。ⅠからⅢまでのローマ数字が記載されていて数字が大きいほど高速になります。また、同じローマ数字でもロゴの下に「EXPRESS」と記載されているものがあり、これはより高速になります(Ⅲよりも、EXPRESS Ⅰの方が高速です)

いろいろな記載のあるスピードクラス

さらにラベル上には、図のような記号がいくつか記載されています。これらはいずれも書き込みスピードを表した「スピードクラス」。

途中で何度か記号の表記方法が変わっていて、現在最速なのはV60やV90といった記載になります。これらに対応したSDカードは8K動画などを撮影したいなど、一部の用途に利用されます。一般的には、V30(またはカップのような記号に3と記載されているもの)を使えばよいでしょう。

なお、カード上に直接転送速度が記載されている場合がありますが、これは写真の場合の転送速度です。動画の場合は、スピードクラスを確認しましょう。

用途に合ったSDカードを購入しよう

SDカードは例えば同じ512GBのものでも、数千円のものから1万円を超えるものなど、非常に金額の幅があります。

あまり安いカードの場合は、先のような容量以外の転送速度などの性能が劣っていたり、故障をしやすいとか動作不具合が多いなど、信頼性が低い場合があります。動画撮影などの場合は、撮影の失敗が致命的となってしまうため、できるだけ信頼性の高いカードを選ぶようにしましょう。

といって、例えば8K動画を撮影しないのに、V60とかV90といったスピードクラスのカードを購入しても宝の持ち腐れとなってしまいます。利用用途に合わせて正しいSDカードを選べるようにしましょう。