AIコーディング

xAIのGrok Code Fast 1を使ってみました

2025年8月28日、xAI社が「Grok」を利用したコードアシストモデルである「Grok Code Fast 1」を発表しました。Cursorから利用する事ができたので、早速利用してみました。

CursorでGrok Code Fast 1を利用する

Grok Code Fast 1は、GitHub Copilit(VSCode)やCursor、Cline、Roo CodeやKilo Code、opencodeやWindsurfなどの各種開発エディタに対応しているそうです。GitHub Copilotの場合、現状Public preview版で利用する事ができるようですが、Cursorは最新版にアップデートすることで利用できたので、今回はCursorを利用しました。

モデルの選択エリアで「grok-code-fast-1」を選択します。一覧には出てこなかったので検索欄に「grok」などと入力して検索しました。

それでも出てこない場合は、設定の「Cursor Settings→Models」で「grok-code-fast-1」にチェックが入っているか確認しましょう。

プロンプトを入力しよう

動作モードを「Agent」にして、次のようなプロンプトを入力してみました。

オセロゲームを作ってください

すると、現状のワークスペースを確認してタスクを作り、早速動き出します。第一印象は、めちゃくちゃ早いです。瞬時に返答がありました。

数分で、Pythonを使ったオセロゲームプログラムを作成してくれ、実際に動作させることができました。

使い方は非常に簡単でした。

Grok Code Fast 1の特徴

公式アナウンスによれば、Grok Code Fast 1には次のような特徴があるようです。

スピードと効率重視の新設計

1秒あたり、約160トークンを処理可能で、開発者の体感する速度と応答性を重視、快適な開発体験が得られるようです。

軽量かつコスト効率の高い構成

コスト的には、1Mあたりの入力トークンで 0.20$、出力トークンが 1.50$、キャッシュ入力トークンが 0.02$。これは、ClaudeのSonnet 4などでも、入力トークンで3$などのコストなので、かなり低く設定されています。

これに加えて、筆者がメリットと感じたのはCursorのチャット欄がそのまま使えること。現状、Claude CodeやOpen AI Codexは、拡張機能として提供されているものの、チャット欄がエディタエリアやプライマリーサイドバーなど、Cursorのチャット欄とは別のところで展開してしまいます。

そのため、画面幅が狭くなってしまったり、若干使い勝手が違っていたりなどが面倒でした。しかし、Grok Code Fast 1は「モデル」として動作するので、非常に使いやすいです。

従量課金のメリット・デメリット

一点懸念があるとすると、従量課金であるという点です。コストは安く、結果的にClaude Codeの月額課金の費用よりも安く済むかも知れませんが、「従量課金である」という点が気になってしまって、なかなか気軽にプロンプトを投げたりすることができないかも知れないなと思いました。

Claude Codeに、OpenAI Codex、そしてGrok Code Fast 1と使いたいものが次々にパワーアップしていて、本当に常になにを使うか迷ってしまいます。嬉しい悲鳴ですね。

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