Camtasia Studio:Camtasia Recorderで録画しよう

動画の作成には、Adobe Premiere Proなどさまざまな動画編集ソフトで作成することができますが、「講座動画」を作成する場合は『Camtasia Studio』というソフトがおすすめです。

ここでは、Camtasia Studioの録画ソフト「Recorder」を使って録画をする方法を紹介しましょう。

Camtasia Studioとは

Camtasia Studioは、TechSmithが開発されているビデオエディタ、映像の編集ソフトです。映像の編集ソフトは他にもいろいろあり、Adobeの‎Premiere ProやDaVinci Resolveというソフトが非常に有名です。

家庭用だとiMovieやAdobe Premiere Rushも有名です。どのエディタソフトを使っても講座動画を作ることはできます。

その中で、このCamtasia Studioは、教育系の動画編集という点に特化して作られています。

Camtasia Studioの価格

Camtasia Studioの価格は、シングルユーザーで2インストールまで可能で、29,560円(2020年現在)であり、そこそこの価格がします。とはいえ、機能から考えれば非常に価値があるソフトと言えます。

Adobe Premiere Proと比較

Premiere Proの場合、今だと月額5,680円(税別)という全部が入っているコンプリートプランへの申込みが必用になります。(※Premire Proのみの2,480円(税別)プランも可能です)

月額5,680円に申し込むことを考えるとCamtasiaは買い切りであるため、半年くらいで元が取れます。

DaVinci Resolveと比較

DaVinci Resolveの場合、無料で使うことができますが、使い方がすごく難しいので習得するまでに時間がかかります。それを考えると、3万円で非常に使いやすいソフトを手に入れる方がいいのかなと思います。

30日間無料使用もできますので、まずは無料試用版で学習を進めて、良さそうなら購入をおすすめします。

Camtasiaは録画ソフトも同梱

Camtasia Studioは動画編集ソフトとしては珍しく、録画ソフトもセットになっています。

Camtasia StudioからCamtasia Recorderを立ち上げる

それでは、Camtasia Studioの録画機能について説明します。

Camtasia Studioを起動し、右上の「録画」ボタンをクリックしましょう。

Camtasia Studioのウィンドウが小さくなり、代わりに別のソフトが起動します。

これで録画や録音を行えます。なお、このソフトはスタートボタン(macOSではアプリケーションフォルダー)から起動することもできます。

Camtasia Recorderの録画機能

では、この録画ソフト「Camtasia Recorder」の使い方をご紹介していきます。

コンピューター上の事前準備

講座の録画をするときには、多くの場合、コンピューター画面と一緒に使うことが多いかと思います。

  • コンピューター自体を紹介する講座の場合:コンピューターやソフトの操作の仕方
  • 学校の授業の講座の場合:パワーポイントなどスライドを投影しての解説

スライドを使用する場合は、この画面上にスライドを投影しておいて、マイクを繋いで録画していきます。

録画する画面の範囲を選択する

準備ができたら、まずは録画する画面の範囲を選択していきます。「全画面」であれば、コンピューター上の全ての画面を録画しますが、「カスタム」を選択して丁度いい大きさに切り取って録画することもできます。

  • コンピューターを操作する講座の場合:カスタムを使って、全画面よりも少し小さめにしてあげる
  • スライドを使って解説する講座の場合:スライドを全画面表示にして、その全画面を録画する

「カスタム」を選択した場合は大きさを選ぶことができます。どれを選べば良いかというと、今なら1080p HD(1920×1080)という大きさを選ぶのがオススメです。理由は、YouTubeなど、ほとんどの場合はこの1920×1080という大きさが使われているからです。

もっと大きな4Kや8Kといった画面サイズもありますが、大きくなってくると、データ量が重たくなってしまうため、ネット動画の場合は1080p程度がちょうど良いと言えるでしょう。

録画範囲と録画枠外を使い分けよう

カスタムから大きさを選ぶと、枠が表示されます。この枠が録画される範囲なので、ここに録画したいものを収めていきます。

例えばブラウザを表示したいのであれば、ブラウザの大きさをこの枠にピタッと合わせます。そして、この中だけで操作をしてあげると、録画の枠外の画面には何か別の台本を映すことができます。枠の中のブラウザ画面では録画をしながら、枠外では自分で台本を参照するといった使い分けができて便利です

カメラからの録画も可能

Camtasia Recorderはカメラ(ウェブカメラなど)からの映像も同時に録画することができます。「カメラオフ」となっているボタンをクリックしましょう。コンピューターに繋がっているカメラが表示されます。

録音機能

次に録音機能、オーディオについてです。

こちらもコンピューターに内蔵されているマイクがあるので、そのマイクが選べるようになっているほか、外付けのマイクなどが繋がっていれば、それが選択できるようになっているので、その中から選択します。

音声レベルの確認方法を覚えよう

オーディオの右側に、音声レベルが表示されます。例えば、あまりにも声を小さくしすぎると聞き取れないような音声になってしまい、逆にあまりにも声を大きくすると喋っている時に振り切った状態(赤色の状態)になってしまいます。

音競りレベルが振り切ってしまうと、スピーカーがブルブルブルッと震えたような音が入っていってしまい、すごく耳障りになってしまいます。そのため、結構大きめに声を張った時にでも、この赤いところにいかないくらいの音声レベルに合わせて録音すると綺麗に音が入力されます。

このように、全て設定が終わりましたら、ここの「recボタン」を押すことで録画が始まります。

Camtasia Recorderで録画&録音してみよう

では、いよいよ録画してみましょう。

「recボタン」を押すと、「3・2・1」とカウントダウンが始まります。カウントダウンが終わると録画が始まりますので、ここから講座の撮影を始めることができます。

一時停止ボタンの使用をオススメしない理由

一時的に止めたい時は、「一時停止ボタン」を押すことで停止、再開できます。

しかし、この一時停止機能は、再開を押し忘れて話し始めてしまうという事故が起こりやすいです。

間違えたり、間が空いてしまったりしても、後から編集でカットすることができるため、あまり気にせずに間違えたり空白の時間を作ってしまって良いでしょう。

同様に削除ボタンについても、間違えて削除してしまうよりはいらないデータを後で削除することができるため、あまり利用しないようにしましょう。

Camtasia Recorderで録画&録音が終了すると

Camtasia Recorderで録画が終わると、エディタソフトであるCamtasia Studioのメディアビンに録画ファイルができあがります。これが「動画素材」です。

ダブルクリックをするとプレビューできます。後日、この動画素材を編集する方法を紹介しましょう。


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