DaVinci Resolveは、Blackmagic Design社が販売している動画編集ソフトです。Adobe Premiere Proや、Appleの Final Cut Proなどと同様に、プロの映像編集現場などでも利用できる高機能なソフトであるものの、無償版の「DaVinci Resolve」と有償版(40,000円程度)の「DaVinci Resolve Studio」が提供されていて、無償でもかなり本格的な機能が利用できる点が魅力の一つです。

Windows / macOS / Linuxに提供されていて、Final Cut Proと違って環境の違いを超えて映像編集ができるというのも魅力でしょう。

ここではそんな DaVinci Resolveを利用して動画編集をしてみましょう。

DaVinci Resolveをセットアップしよう

それでは早速セットアップしてみましょう。まずは、DaVinci Resolveの公式サイトにアクセスし、「今すぐダウンロード」ボタンをクリックします。

まずは無償版の「DaVinci Resolve」の最新版を選ぶと良いでしょう。

登録情報を入力してセットアッププログラムをダウンロードしたら、これを起動してセットアップを進めていきましょう。

起動すると、まずはプロジェクト管理画面が表示されます。

プロジェクトとは

DaVinci Resolveでは映像を、「プロジェクト」という単位で管理します。これは例えば、番組ごととかシリーズごととか、少し多くな括りで動画を管理しましょう。後で紹介する素材の管理などがプロジェクトごとになるため、これを共有したい動画は一つのプロジェクトに収めると良いでしょう。

また、プロジェクトの保存先を自身の環境と「PostgreSQL」というところに保存することができます。後者は、動画データをサーバーで管理してチームで編集などを行うときのための設定です。本連載では省略するので、チームでの編集が必要な場合などは別途導入しましょう。

メディアプールにメディアを追加しよう

プロジェクトを選ぶと、メイン画面が起動します。ここでは、動画の素材を管理しながら完成動画の「タイムライン」を作り込んでいきます。

細かな編集ができますが、ひとまず素材を単純に繋ぐ場合には、左上の「メディアプール」に素材を追加します。Finderやエクスプローラーからドラッグドロップして追加できます。

なおこの時、「フレームレート」というものが合っていないと警告が表示されます。これについては、ひとまず「変更」ボタンをクリックして動画素材の方に合わせておきましょう。

タイムラインを作成しよう

メディアを追加したら、画面下の「タイムライン」に順番に追加していきます。

こうして、全体の動画を仕上げていくことができます。再生ボタンをクリックするか、キーボードのスペースバーを押すと、実際の動画を確認することができます。

その他の機能とデリバー機能

DaVinci Resolveには、動画を仕上げるための作業工程を全て行えることができます。画面下の各機能で、次のような画面に切り替えられます。

  • メディア: メディアの整理をやりやすくします
  • カット: 最初に表示されていた画面です。タイムラインを作っていきます
  • エディット: テロップを入れるなど、より細かい変更を行います
  • Fusion: 字幕のアニメーションなどさらに細かい調整を行います
  • カラー: 各カメラの映像の色を合わせるなどの調整を行います
  • Farlight: 音声の調整を行います
  • デリバー: ここで完成動画を書き出します

ここでは、途中経過は全て完了したと仮定して、動画の書き出しを行ってみましょう。デリバーボタンをクリックすると、次のような画面が表示されます。

動画の書き出し方を、上部の用途別ボタンから切り替えたり、細かく調整して「レンダーキューに追加」をします。

レンダーキューというのは「処理待ち行列」といった意味で、あらかじめ色々な書き出しの指示を出しておいて、それを順番に描き出せるという機能です。

必要なものをキューに追加したら、「すべてレンダー」ボタンをクリックしましょう。なお、ジョブを選択すると特定のジョブしか書き出せないので、何もないところをクリックして、ボタンが「すべてレンダー」になるのを確認しましょう。

こうして動画が完成します。これを、YouTubeにアップロードしたりクライアントと共有すれば良いでしょう。

こうして、DaVinci Resolveを利用して動画を制作することができます。ぜひこれから学習していきましょう。

この記事を書いた人

谷口 允(たにぐち まこと)

エイチツーオー・スペース代表。関連会社でオンライン教育コンテンツ制作会社「ともすた」代表も勤める。

「ウェブをちゃんと」をテーマに、ウェブや動画を「ちゃんと」活用するためのアドバイスなどを行う。
主な著書に「よくわかるPHPの教科書」や、「マンガでざっくり学ぶプログラミング(監修)」など。