ウェブサイトに載せる記事を作るために、取材・インタビューをすることになったらどんな準備が必要で、何に気をつけたらよいでしょう? 初めて取材・インタビューをされる方向けに、筆者が準備していること、気をつけていることをまとめてみました。

準備編:「何のための記事か」を固める

ウェブライティングを依頼するときに伝えるべきポイント10でもお伝えしましたが、「何のための記事なのか」によって当日聞くべき内容は変わってきます。

同じ人に同じ時期に取材・インタビューするにしても、採用記事なのか、商品紹介なのか、来店促進なのかによっておさえておくべきトピックは変わってきます。

ウェブサイトの責任者(または記事の責任者や上司)に、その記事の想定読者と、その人たちにどうなってほしいのかというゴールを確認して臨むようにしましょう。
当日の取材は限られた時間で行うことがほとんどですので、時間切れにならないよう、想定読者・目的と、それに準じて聞いておくべき項目をまとめて確認しておきましょう。
SEO対策が必要な場合は、おさえるべきキーワードも確認しておきます。

準備:取材許諾の取り方

自分で取材対象者に取材の許諾をとるのであれば、可能な範囲で下記のような情報を用意します。

  • 媒体資料(何のための媒体で、どんな読者がどのくらいいるのか)
  • 取材目的(何のための取材でなのか、背景等やねらい)
  • 取材にかかる想定時間
  • 取材内容(どんな話をお伺いしたいのか)
  • 希望掲載時期
  • 取材謝礼がある場合は額(税込・税抜情報や振込時期なども)
  • 問い合わせ担当者・連絡先

特集などで複数の方にお声がけするときは、他の取材対象者のお名前をご紹介することもあります。

そのうえで、相手に時間を割いていただけるようなら具体的に日時や場所の調整をします。
都合のよい候補日時を複数挙げていただき、相手の指定の場所で取材することがほとんどです。

準備:下調べ

取材が決定したら、当日までに下調べをしておきます。

  • 過去の取材記事
  • 著作

などの資料があれば時間の許す限りチェックするようにしましょう。

相手の時間を割いて取材させてもらうという自覚をもって、すでに明らかになっていることを逐一相手に解説させたり、地雷を踏んだりしなくてよいように準備することが大切です。
それにより、既存記事との差別化を図ることもできます。

準備:ヒアリング項目の作成

取材当日に必ず聞いておきたいことをヒアリング項目としてまとめて、ウェブサイトの責任者(または記事の責任者や上司)に確認します。
相手方から要求がある場合や、時間が許す場合はあらかじめ取材相手にもお送りしておくとよいでしょう。

また、撮影がある場合、服装等に制約があればあらかじめ伝えておくようにしましょう。

参考)
学生モデル選び・撮影の注意点とは

当日:持ち物

取材に持っていくものを準備・確認しましょう。

メモできるもの

紙でもパソコンでもよいのですが、相手の話したことのポイントをメモできるようにしておくと、原稿を起こすときに重宝します。
ただし、パソコンだとキータッチ音が気になったり、相手と目線が合いにくくなったりするため、パソコン使用を許容してくれるとわかっている人の時の仕様にとどめたほうが無難です。
ちなみに筆者は、長丁場のイベントではパソコン、初対面の取材の場合はノートなどの紙とペンで臨むことが多いです。
(1時間ほどの取材だと、筆者は殴り書きで5~10ページくらい使います。)

ボイスレコーダー

可能な限り、ボイスレコーダーを準備するとよいでしょう。
※スマートフォンやパソコンにも録音機能がついたものがありますが、取材の途中でスマホやパソコンを操作しなければならないシーンの時など、雑音がひどくなってしまうこともあります。(特にパソコンは、キータッチの音が入ってしまいます)

取材の途中で運悪く電池切れになってしまうこともあるため、ボイスレコーダー用の予備の電池も持っていきます。

当日は、無断で録音するのではなく、記事作成の参考資料として録音してよいかを必ず相手に確認するようにしましょう。

撮影機材

カメラマンが同席しない場合はもちろん、同席するとしても、自分でも撮影できるもの(カメラ、画質よく撮影できるスマートフォン)を用意しておけると安心です。
(筆者は同行するカメラマンが日時を勘違いしてしまい、自分で撮影したことがあります)

そのため、スマートフォン、カメラのバッテリーは100%になるよう、余裕をもってしっかり充電しておきましょう。

当日:撮影でおさえておくこと

編集の役割をする人が同席せず、カメラマンが同行する場合は、カメラマンに押さえておいてほしい「絵」(構図)を伝えるようにしましょう。
同じ角度だけでなく、いろんな角度をおさえておいてもらうと、写真を選ぶときに重宝します。

参考:
Webサイト用の素材の写真撮影をする際に構図で気をつけるべきこと

本人許諾があってもWebサイトに掲載できない写真がある

当日:インタビューで気をつけていること

聞く順番

優先順位の高いトピックはしっかり聞いておきたいものの、取材当日のしょっぱなからいきなり核心に迫ると相手に驚かれてしまいます。
時間が許せば雑談から、そして相手に“考えさせる”質問よりは、答えやすい事実ベースの質問から入っていくとスムーズでしょう。

※実際の記事については、話を聞いた順に書き起こす必要はありません。
想定読者のニーズに合わせて取捨選択や、順番の入れ替えを適宜行います。

想定読者になって掘り下げる

取材対象者の話のなかで、出来事を列挙されたとしても、そのままにするのではなく想定読者になったつもりで(失礼にならない範囲で)「そうはいっても〇〇なのに(どうやって/なぜ)…」と掘り下げて聞いてみましょう。

  • なぜそうしたのか(理由→背景→生い立ちまでさかのぼることも)
  • なぜそれができたのか(工夫、体制、条件)、何があればできるのか
  • 迷っている人への一言(アクションを促す記事であれば必須)

など、想定読者にこの記事で「なってほしい状態」があるとして、その状態になってもらうために必要な情報をすべて聞き出すつもりで質問します。

取材後のフォロー

  • 取材時間を取っていただいたことのお礼(なるべくその日のうちに)
  • 記事のチェック(社内や関係者チェックが済んだもの)
  • 記事掲載のご連絡(OKをいただいて掲載したらすぐ)

などは必ずするようにしましょう。

参考)
ウェブサイトの原稿の見直しやリライトをするポイント7つ

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この記事を書いた人

Sumiyo MAKINO

大学卒業後、ベネッセコーポレーションに入社、コミュニティ運営、サイト企画、編集、Webプロモーションなどに約15年従事。
退職後、フリーランスとして関西のソーシャル系の企業・団体を中心に、事業計画・運用改善・ディレクション・プロモーション・編集・ライティングなどでサポート。NPO広報友の会。
2017年よりビッグイシュー・オンライン共同編集長。​
2019年、準認定ファンドレイザー®試験合格。