Webサイト構築時にあらかじめ想定しておいた方が後々お得・スピーディに対応できる、ということがあります。
とある教育系NPO法人のWebサイト構築のご相談にあたり、サイトの構成や見積もりにもかかわってくる「運用サイクル」についてお話しした内容を紹介していきます。

目次

1-1:Webサイトの目的と優先順位を確認
1-2:Webサイトのターゲットはどんな人?
1-3:ターゲットが理想の状態になるために必要なコンテンツの洗い出し
1-4:予算にかかわりそうな事項について確認
1-5:運用サイクルを確認(本記事)
1-6:Web制作会社の選び方
1-7:制作会社3社に制作見積もりを出したらピンからキリまでなんと10倍以上の差が!
1-8:本人許諾があってもWebサイトに掲載できない写真がある

今回はWebサイトの構造にかかわってくる(=Webサイト制作費にもかかわる)「運用サイクル」についてのお話です。
「運用サイクル」とは、リリースした後に、どのくらいの頻度で新しいページを追加したり、既存のページを修正したりするか、ということです。

例えばまったく更新をしないサイトを作るのであれば、「更新が手軽にできる」ことが武器であるWordPressなどのCMSを使って構築するよりも、別の方法で制作したほうが、ランニングコストとしては安くつくこともあります。

逆に、リリースした後に、ページを追加したり更新したりすることが頻度高く発生するのであれば、WordPressなどのCMSで構築しておいて、自分や身近なスタッフで作業できたほうがランニングコストは抑えられますし、「リリースした後にページが追加される」ということがわかっていれば、それを想定したサイト構造にしておくことができるため、改訂費用も抑えられます。

「リリース時点で載せておきたい情報」を網羅しておくだけでは、後で困ることになることも

この団体の場合は、主たる活動である高校生向けのプログラム活動が、毎年「夏のプログラム」と「冬のプログラム」として展開されるとのことでした。
「夏のプログラム」が終わった後は、「冬のプログラム」に差し替えするのか、「夏のプログラム」はそのまま目立たない位置に移動して、「冬のプログラム」を目立たせたいのかによっても、Webサイトのつくりが変わってきますので、ご要望をお伺いしたところ、前者が希望とのことでした。

「リリース時点」だけでなく、「運用したときにどうなるか」を想定しておくことがポイント

紙媒体とは異なり、Webサイトはリリースした後も、「追加」「更新」していくことが一般的です。
そのため、リリース時点のWebサイトの構成だけでなく、「更新が発生するタイミング」を洗い出して、更新の際にサイトの構成にどんな影響があるかを考慮しておくとよいでしょう。

具体的によくあるのは以下のようなことです。

“トップページに「今年」のイベント情報を表示したい。来年になったら来年度のイベント情報の表示に切り替えて、過去のものは年度ごとにまとめて表示したい”
→WordPressの既存のテーマではカスタマイズしきれないことがあります。
既存の「テーマ」がカッコいいと気に入っても、即決する前に「自分が表示させたい見せ方はできるだろうか?」とあらかじめ確認・検討しておくとよいでしょう。

“トップページに急遽重要なお知らせを目立たせる必要が出てきた”
→トップページのデザインのなかに、お知らせを設けるとしたらどこか?を想定しておきましょう

“年に数回、重要なイベントを実施する。その時期だけトップページで目立たせたい”
→トップページや各ページに、導線を設けておいて、不要な時は隠しておくというやり方にと運用がスムーズです。

などなど。過去のキャンペーンや周年事業などを振り返り、どんなことを目立たせたり、増やしたりする可能性があるかを洗い出しておくとよいでしょう。

次回は、「制作会社をどこにするか?」について紹介します。

この記事を書いた人

Sumiyo MAKINO

大学卒業後、ベネッセコーポレーションに入社、コミュニティ運営、サイト企画、編集、Webプロモーションなどに約15年従事。
退職後、フリーランスとして関西のソーシャル系の企業・団体を中心に、事業計画・運用改善・ディレクション・プロモーション・編集・ライティングなどでサポート。NPO広報友の会。
2017年よりビッグイシュー・オンライン共同編集長。​
2019年、準認定ファンドレイザー®試験合格。