「ウェブサイトの原稿改善(リライト)の際の優先順位のつけ方」で改善するページが決まったら、リライト作業に入ります。既存の記事・原稿をリライトするときに意識するとよいことを7つにまとめてみました。

集客を意識したページタイトルにする

もしも自社の紙媒体から原稿を転用している場合は、ウェブサイト向けにしっかりとリライトする必要があります。特にタイトルは、下記のように「クリックしてもらうことを想定したもの」を意識しましょう。

  • 大切なキーワードは、なるべくタイトルの前方に置く
  • 長すぎるタイトルは短くする

SEOを意識するなら、検索結果表示の際、パソコンでもスマホでも省略されないよう、全角で28文字から32文字までにするのがおすすめです。

キーワード検索での集客を期待するのであれば、「私たちが大切にしているもの」のように漠然とした表現のタイトルでは、検索結果上位表示は絶望的です。想定ユーザーがどんなキーワードで検索するのかをシミュレーションし、盛り込むようにしましょう。
例えば、リアル店舗の場合は、想定ユーザーは「商品名」×「地名」×「アクション」
で検索するのではないか、と想定することができます。
すると、「自転車修理の(店名)」というタイトルよりも、「自転車がパンク!〇〇市への出張修理なら(店名)」 などにするとよいでしょう。

名刺、ショップカード、チラシ、SNS経由など、キーワード検索ではない集客も多々あります。集客したいユーザーがどのくらいのリテラシーで、どのような経緯でウェブサイトに来訪するのかを考え、適切なタイトルをつけるようにしましょう。

集客に必要なキーワードが盛り込まれているか

想定読者が検索エンジンを使う想定であるなど、SEO対策が必要な場合は「集客に必要なキーワードが盛り込まれているか」を改めてチェックしましょう。
狙うキーワードと関係ない記事なのに無理やりキーワードを盛り込むと、検索エンジンからの評価が悪くなってしまうので注意ですが、要はユーザー視点に立って、「想定ユーザーが検索に使いそうな言葉」が盛り込まれており、ユーザーのリテラシーに合わせて、オリジナルの表現でわかりやすく解説されているか、ということが大切です。

類似ページとの差別化を意識する

もし他のウェブサイトに似たようなテーマを扱っているページがあるならば、差別化する必要があります。
その際、同じくらいの情報を載せようと類似ページの原稿を転用するのは厳禁です。
重複コンテンツは検索エンジンからペナルティを受けてしまいますし、ユーザーに対しても不誠実なばかりか、最悪の場合は著作権侵害で訴えられるということもあります。

類似ページをチェックすることは大切ですが、どのような切り口なのかなどの把握にとどめ、想定ユーザーをよりシャープにして必要な情報を追加するなど、“差別化”を意識してリライトしてみましょう。

商品やサービスに差別化ポイントがない、という場合は、そもそもそのほうが問題です。時には商品やサービスのほうにフィードバックしてみてもいいかもしれません。

公開から時間が経つことによる不具合がないか

公開から1年以上経った場合など、一定期間経ったことでわかりにくくなった箇所や、そのままにしておくとまずい箇所がないかをチェックします。

「年」を入れる、締め切りを入れる

公開当時は直近の出来事だったとしても、一定期間が経つと何年の話か分からなくなってしまうことがあります。●月●日、といった表現には、何年のことかを入れておくと親切です。終わったイベントには、イベントレポートを用意してリンクするとよいでしょう。
参考)
イベントやセミナーの後のレポートをWebサイトで公開することって、そもそも必要ですか?

セミナーやイベントを実施しても、レポートして広報するパワーがありません

募集期限のあるものなどは、「終了しました」等と記載しておくと親切です。

※「終了したイベントや募集事項は記事ごと削除する必要がありますか」と聞かれることがありますが、終わったと分かる状態にしておきさえすれば、活動実績がわかりやすくなり、イベント名で検索するユーザーもいるので削除する必要はないと考えます。

前回公開時からの変更事項がないか確認

自社のサービス・商品名・価格やスタッフ紹介はもちろん、他社のサービス・商品名等の変更があれば反映します。
また、会社名、学校名、電話番号、まれには地名なども変更になることがあるので、最新の情報になっているかを確認しておくと確実です。

リンクチェック

リンクがある場合は、クリックして確認し、リンク切れがないか確認しましょう。
他社のサイトや行政のサイトなど、URLの変更がある場合は新しいものに変更し、ページの削除がある場合はリンクをトルツメするか、新しいURLを探してリンクを貼りなおします。
大量にある場合は、リンクチェックツールやクラウドワーカーへの外注を検討するのもおすすめです。

長すぎないか・短すぎないか

Google Analyticsのログを確認し、ページの離脱率が、サイト全体よりも高い場合は、記事が長すぎる・短すぎるケースもあります。

長すぎる場合

ユーザーが必要としている情報は何なのかを考えながら

  • 不要な情報は削除する
  • 文章を端的に整理する
  • 適宜箇条書きにする
  • 小見出しを入れる(狙っているキーワードがあれば盛り込みましょう)
  • 文章に関連のある図版や写真を入れる

など、よりコンパクトに伝えられないか試してみましょう。

ブログなどでは名前入りであいさつ文を書く運用もよくありますが、名前やあいさつ文があることが集客のプラスに働いていないなら、あいさつ文等をバッサリ削除してしまってもよいかもしれません。

短すぎる場合

文章が短すぎる場合、目標のアクションに対してユーザーが検討しきれず離脱してしまうことや、同じようなお問い合わせが来て対応に時間がかかってしまうことがあります。

下記をヒントに、想定ユーザーが必要としている情報がないか検討し追加してもよいでしょう。

  • サイト内検索を実装している場合は、よく検索されるキーワードからニーズを推測する
  • Google Search Consoleでよく検索されているキーワードをチェックし、集客したいキーワードで上位表示されていないもの、クリック数が少なくなっているものがないか
  • お問い合わせで似たようなものがよく来ていないか

(情報としてはサイトに掲載しているのに、同じようなお問い合わせが何度も来てしまう場合、想定ユーザーが見ているページにわかりやすい記載がないことが考えられます。よく見られているページに、必要な情報が記載されているページへの導線を貼るとよいでしょう。)

音読する・してもらう

公開・再公開する前に自分で書いた文章を音読して、つっかえないかを確認するのが大切です。しかし自分で書いた文章や見慣れた文章の場合、初見の人にとって何がわかりにくいのか、客観視できないことが多々あります。
自分で読んでも違和感がない、という場合は、想定読者に近い人に読んでもらい、わかりづらい場所がないかをフィードバックしてもらいましょう。
協力者がいない場合は、Microsoft Wordなどの「読み上げ機能」を使い、読み上げられる音声がスムーズに理解できるか確認するという手もあります。

誤字脱字、表記の揺れのチェック

原稿ができたら読み直しますが、自分で書いた原稿は誤字脱字、表記の揺れなどを見つけきれないもの。可能な限り第三者にチェックしてもらうとよいでしょう。
第三者によるチェックが難しい場合は、最低でも、Microsoft Wordなどの校正機能を使うとよいでしょう。

参考記事:
Webサイトのクオリティ担保のコツー更新担当者とチェック担当者を別にできないときの工夫

上記の1~7について、「社内向けライティング研修」や実際のリライト作業も承ります。料金はこちらをご覧ください。
https://h2o-space.com/service/writing/

この記事を書いた人

Sumiyo MAKINO

大学卒業後、ベネッセコーポレーションに入社、コミュニティ運営、サイト企画、編集、Webプロモーションなどに約15年従事。
退職後、フリーランスとして関西のソーシャル系の企業・団体を中心に、事業計画・運用改善・ディレクション・プロモーション・編集・ライティングなどでサポート。NPO広報友の会。
2017年よりビッグイシュー・オンライン共同編集長。​
2019年、準認定ファンドレイザー®試験合格。