NPOのTwitter定期投稿にもっと反応してもらうための5つのコツ

「Twitterに定期的にTweetが自動投稿されるようにしているけれど、なかなかRetweetもいいねボタンも教えてもらえない。自動投稿だからか?」と悩むNPOは多いようです。
自動投稿だから刺さらないのではありません。今回筆者がリライトしてそれなりの成果が出たもののコツを解説したいと思います。

成果例
▼クライアントAの運営メディアのTwitter経由の来訪 :
リライト後の3カ月を、直前の3カ月と比較して  29.69%増

▼クライアントAの法人サイトのTwitter経由の来訪
リライト後の3カ月を、直前の3カ月と比較して 58.48%増

▼クライアントBの同じテーマのある定期投稿:
リライト前  リプライ0、10RT、15いいね

リライト後  リプライ3、1016RT、1288いいね(3日間で)

クライアントAもクライアントBも、一般市民の共感を得るのが難しいテーマで活動しているのですが、投稿内容のリライトだけでこのくらいの差を出すことができました。
リライトの時に気を付けたことをお伝えしていきます。

Twitter投稿のコツ1:難しい言い回しを使わない

理解してもらうのが難しい社会課題の場合など、難しい単語、言い回しを使いがちですが、なるべく柔らかい言葉遣いにしましょう。

  • 日常会話で使わない単語は使わない
  • 中高生にもわかる文章・単語のつもりで書く
  • 漢字を連続して使わない

長くNPOで仕事をしていると当然になってきがちですが、普通は「市民」「当事者」「受益者」「居場所」「社会的養護」「社会的包摂」「インクルーシブ」といった言葉は、一般の人々の日常会話ではまず使われません。
関係者や専門家に向けた発信なら別ですが、広くリーチしたい場合は注意が必要です。
日常的に団体内で使っているからと言って、必ずしも読者に伝わるわけではないことにも注意しましょう。

Twitter投稿のコツ2:冒頭に【 】や< >などで囲ったタイトルを入れない

ボランティア募集、イベントのご案内、寄付のお願い、サービス名称などを投稿の冒頭に つい【 】や< >などで囲ったタイトルを入れたくなるかもしれませんが、さしたる効果はないでしょう。

【お知らせ】などはその最たるもので、告知している時点で「お知らせ」なので、まるで不要です。

常用していると一気に広告くさくなり、多くの場合読み飛ばされてしまいます。
それよりも、普段の言葉遣いで話し始めたほうがレスポンスが高い傾向にあると思います。

Twitter投稿のコツ3:団体内のオリジナルサービス名称は極力使わない

正会員・寄付会員にオリジナル名称を付けたり、当事者向けのプログラムに親しみを持てるような名称につけたりすることはよくありますが、そういった「団体内で働く人・当事者・関係者・興味を持ってサイトに来訪した人」しか知らなくていい単語は、Twitterで露出する必要はほぼありません。使うとしても最低限でいいと思います。

それよりも、あなたの団体の活動を知らない人に、「なぜこの活動が必要なのか」を、興味のない人にもわかるように知っていただく方が重要です。

Twitter投稿のコツ4:リンク先を投稿内容に合わせたページにする

投稿の内容に合わせて、リンク先としてさらに詳しい紹介をしたページ(ランディングページ)をなるべく用意して設定しましょう。 投稿をきっかけに興味を持った人がサイトに来訪し、何らかのアクションをしてもらうのが目的だからです。

Twitter投稿のコツ5:リンク先のページにサムネイル画像( アイキャッチ画像 )を設定しておく

ただリンクするだけだと、URLしか見えずクリック率が下がります。
誘導先のURLに、サムネイル画像 (アイキャッチ画像) を設定しておくことで注目度が高まります。
投稿内容をイメージさせるようなものを設定しておくとよいでしょう。

「NPO法人としての信頼を損ねたくない。もう少しかっちりした印象を与えたい」と思うかもしれませんが、無礼な表現にするわけではありません。世の中の多くの人に知られてはじめて支援してくれる人が出てくるのだと思っています。恐れずに少しずつでもチャレンジしてみてください。

この記事を書いた人

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MARCHITECT

大阪出身。大学卒業後上京し、一部上場の教育系の出版社でコミュニティ運営、サイト企画、編集、Webプロモーションなどに約15年従事。
退職後、フリーランスとしてNPOや社会的企業を中心に、事業計画・運用改善・ディレクション・プロモーション・編集・ライティングなどでサポートしています。