Webサイト(ホームページ)を開設するためには必ず利用する「Webサーバー」。月額500円のものから数万円するものまで、非常にたくさんの種類があります。
一体どんな基準で選んだら良いのか、どんな風に契約をしたら良いのか分からなくなってしまいます。そこで、ここではレンタルサーバー料金のしくみや選び方を紹介しましょう。
Webサーバーってなに?
まず、Webサーバーとはなんでしょう? 私たちがWebブラウザーで調べ物などをすると、Webページが表示されます。この時、その情報は世界のどこかにあるコンピューターに保管されているものを、インターネット回線を通じて転送されてきたものです。
Webサーバーとは、このようなWebサイトの情報をリクエストに応じて送受信するための「ソフトウェア」の名前です。また、このソフトがインストールされているコンピューターを「Webサーバーコンピューター」などと呼びます。
Webサーバーは、自分で購入して会社内や自宅に設置することもできます。しかし、空調設備や電源設備、セキュリティ対策など、日々やらなければならないことが非常に多いため、現在では購入するよりも「レンタル」をする方が一般的です。そこで出てきたビジネスが、「レンタルサーバー」というビジネスというわけです。
基本は専用サーバー。でも非常に高価
レンタルサーバーの基本となるのが、コンピューターをレンタルしてそこに自社のWebサイト「だけ」を設置するというものです。非常にシンプルですね。しかし、これは非常に高額で、月に数万円などのコストが発生してしまいます。
中小企業のWebサイトを運営するには、ちょっとコストがかかりすぎてしまいますね。
安くレンタルサーバーを提供したい! そこで生まれた「共用」という選択肢
レンタルサーバーをもっと安く、多くの方に使ってもらいたいとして生まれたビジネスが「共用サーバー」という種類のビジネスです。(対して、先のコンピューターを専有するタイプを「専用サーバー」と呼びます)
共用サーバーでは、1台のコンピューターに特殊な設定をして多くの利用者、Webサイトを設置することができるようになっています。そのため、コンピューターのレンタル費用を利用者同士で折半できるため、価格を安くすることができます。
どの位安いかは、1台のコンピューターを何台の利用者で共用するかによって異なります。安いものでは、月額500円くらいから利用できるものもあります。魅力的ではありますが、共用サーバーには次のようなデメリットもあります。
- 利用者が多くなると、コンピューターの速度が遅くなってしまい、Webサイトが表示されるまでに時間がかかってしまう
- 他の人がトラブルを起こしたときなどに、巻き込まれる可能性が高くなり、Webサイトが表示できなくなる等のトラブルが起こりえる
- レンタルサーバー業者のサポートが手薄になってしまうため、なかなかサポートが受けられない事がある
そのため、安すぎてもデメリットが目立ってしまうかも知れません。Webサーバーを選ぶときは、設置するWebサイトがどのくらい重要であるか、どのくらいまでなら費用を出すことができるか等を検討して選ぶ必要があります。
例えば、個人でブログを開設したいという程度なら、たまに見られないことがあったり、おかしな現象になってしまっても、しばらく放置しておいても問題ないかも知れません。
しかし、オンラインショップを開設したいという場合には、お客様の個人情報を扱うこともありますし、24時間確実にオープンしていなければ、機会損失に繋がってしまうかも知れません。その場合には、それなりの運用費用を覚悟しなければならないでしょう。