団体・企業・商品・サービス名を決める前に確認しておきたい観点4つ

団体、企業、商品・サービス企画を立ち上げる際には、名前も決めることになります。
これから決める!という段階でぜひご検討いただきたい観点を紹介します。

まずは「商標」の確認を

同じ商売で、同じ名前の団体、企業、商品・サービスがあるとお客さんが混乱するため、「商標権登録」をしておくと安心です。
法律で商標権者は、権利を侵害する者に対して、侵害行為の差し止め、損害賠償等を請求できるとされています。

逆に言うと、他人の権利を侵害すると侵害行為の差し止め、損害賠償等を請求されうるということです。そのため、類似の商売ジャンルで、名前がかぶったものがないか事前に確認をしておくと安心です。
特許庁のページで、「商標」を確認することができます。

ユーザーが企業・団体のWebサイトに来訪する際、最初はほぼ「団体・企業・商品・サービスの名前」での検索

Webサイトを立ち上げたばかりのときは、サイトの内容もまだ量が少なかったり、検索エンジンにクロールしてもらっていなかったりで、一般用語でたまたまキーワード検索に引っかかって来訪する…というユーザーはまれです。
あなたが実際にお会いして名刺交換した相手だったり、人づてにあなたの団体・企業について聞いて、詳しく調べようと思った相手だったり…であることがほとんでしょう。

その場合、多くが「団体名・企業名」で検索されることが想定されます。
ということは、「Webサイトで検索される際に不利にならない」という観点が必要です。

1.候補となる名前で検索し、有名企業・団体・商品・サービスがいないか確認

まずは団体・企業名の候補で検索してみましょう。
同じ・または類似の団体・会社、商品、サービス等があり、かつそれが有名だと、いくらSEOを頑張ろうともあなたのWebサイトが検索エンジンで上位表示されない可能性が高くなります。
提供サービスが全く異なるとしても、有名団体・企業、商品、サービス等と同じ・似たような名前にするのは、避けましょう。

かつて、有名観光地の有名施設と同じ名前の店名をつけようとした知人がいましたが、上記のことをアドバイスし、一文字だけ変更した名前をつけていました。
そのおかげで、現在は店名で検索して、1~2位表示をキープしていますが、これがもし元のままの名前だったとしたら、検索結果の10位以内表示は難しかったでしょう。

2.一般名詞は避ける

有名団体・企業と同様に避けたいのが、「一般名詞」です。
例えばアロマを扱うからと言って、そのまま「アロマ」という団体・企業名にしてしまうと、ヒット数が多すぎて、上位表示されない可能性が限りなく高くなるでしょう。
覚えやすく、かつ、オリジナリティのあるものにすることを心がけるとよいと思います。

3.入力しづらい文字を避ける

ターゲットユーザーの年齢層やリテラシーにもよりますが、年齢層が高い/リテラシーが低いと想定される場合は

  • ローマ字・英語表示
  • 「.(ドット)」「&(アンド)」などの記号
  • 読み方が難解な漢字

は使わないほうが無難でしょう。
最悪入力できなかったり、入力ミスをしたり、ローマ字・英語表示なのにカタカナで検索したり、間違った読み方のひらがなで検索して引っかからない…という事態になります。

4.ドメインが取れるか確認するのがベスト

独自ドメインを持つほうが信頼性は高まるので、候補の名前で希望のドメインが取得できるかも確認しておきましょう。
お名前.com
MuuMuu Domain!(ムームードメイン)

などで調べることができます。
独自性の高い名前だと思っていても、他にすでに取得されている場合はそのドメインを使うことができません。
Webサイトを持とうとされるのであれば、ぜひ上記のことを確認してから名前を付けるようにしましょう。

この記事を書いた人

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MARCHITECT

大阪出身。大学卒業後上京し、一部上場の教育系の出版社でコミュニティ運営、サイト企画、編集、Webプロモーションなどに約15年従事。
退職後、フリーランスとしてNPOや社会的企業を中心に、事業計画・運用改善・ディレクション・プロモーション・編集・ライティングなどでサポートしています。