例えば、新しく事業を始めるにあたって、Webサイトを制作する場合、まだ商品点数などが決まっていないとか、メンバー紹介のページでメンバー数が決まっておらず、「後から増える」と制作会社などに伝える場合があります。
この時、制作会社から「上限で何件くらいですか?」と、聞かれることがあるかもしれません。しかし、まだこれから始める事業の場合などは、どのくらい増えるか分からないというのが正直なところでしょう。ただこの時、制作側は実は正確な数が知りたいわけではなく、「規模感」を知りたいのです。なぜなら、その規模感によって作り方が変わってきてしまうためです。
例で紹介しましょう。
1-20件くらいの場合
この場合、増えたとしてもそれほどの数ではないため、1ページの中に納めることができるかもしれませんし、逆にレイアウトを少し工夫しても、1ページ内に納めてしまった方が見やすくなるかもしれません。
20-100件くらいの場合
この場合、1ページには納まらないため、いわゆる「ページネーション」と呼ばれる次のページなどに移行するためのパーツが必要になってきます。ただ逆に、1ページごとのレイアウトには余裕ができるため、情報量を増やす事ができるようになります。
100-500件くらいの場合
この場合、手作業での管理は不可能になるため、CMS(コンテンツ管理システム)を導入する必要が出てきます。そのため、項目をしっかりと設計して、CMSのシステムを構築しなければならず、どのような情報をどんな風に投入するのかなどをじっくり聞かなければなりません。
500件以上
この場合、その数の内容をサイト内で紹介するのは難しくなってくるため、サイトの構造自体を変える必要があるかもしれません。例えば、商品をカテゴリーに分けてカテゴリーごとに分けたり、サイト自体を分けるなどしてコンテンツを整理する必要が出てきます。
ここで取り上げた数は、あくまで一例ですが、このように「総数が多いのか」それとも「追加されるとしても、実際にはそれほどの数ではないのか」によって、サイトの作り方が変わってきてしまいます。ぜひ、想定している「規模感」だけでも伝えてあげられると良いでしょう。