さまざまな広報物で重要な役割と果たす「写真素材」ですが、紙の媒体で使う写真素材の構図と、Webサイトの媒体で使う写真素材の構図は、気をつけるべきことが少し異なります。特に費用をかけてカメラマンに依頼する際にはあらかじめ何に使うかを想定して、どのようなカットをおさえてほしいか伝えるようにしましょう。
紙の媒体で使う写真の構図と、Webサイトの媒体で使う写真の構図の違い
紙の媒体で使う写真は縦長の場合も横長の場合も両方ありますが、Webサイトで使う写真で縦型のまま使うことはあまりありません。
縦書きもある紙の媒体では、紙のレイアウトに合わせて縦型の写真も横型の写真も使用しますが、Webサイトは基本横書きなので、タイトルの後ろに配置されるイメージ写真などは横型がふさわしいことが多く、縦もおさえておくのは良いですが横型を多く撮影しておくとよいでしょう。
紙でもWebサイトでもよく使う構図
紙媒体でもWebサイトでも使いやすいのは、横長の長方形のなかにバランス良く配置された構図です。(上記のイメージは3人の人を配置するという意味ではなく、バランスという意味での例です)
この場合、トリミング(不要な部分をカット)することなく全体を使うことが多いでしょう。
ただし、この構図の場合は、Webサイトのタイトル画像やバナーなど、かなり横長の素材に使いたい際に不都合があります。
かなり横長に使いたいと思った場合に、トリミングすると余計な部分が入っていたり、入れたい部分が見切れてしまったりという事態が発生します。
「超横長」でトリミングすることも想定しておこう
そのため、横長にトリミングすることも想定して、撮影したい素材を水平近くから撮影した横長の構図のものもおさえておくとよいでしょう。
超横長の場合は、写真の左側の景色と右側の景色をつなぎ合わせることもあります。
カメラを水平移動して合成できるようにもしておくと、素材が足りない時などにも使えるかもしれません。
また、上記のような「一人分のカット」を左寄せ、右寄せで撮っておき、空白は少しぼかして撮影しておくと、バナーなどで空白部分に文字を入れやすくもなります。
「正方形」や「円形」でトリミングすることも想定しておこう
ニュースの見出しに使われるアイキャッチ画像やInstagramなどは正方形(または円形)です。中心から正方形(園形)にトリミングされることも想定して、素材を中心に寄せて正方形の枠にバランスよく入れたと想定したような構成でも押さえておくとよいでしょう。
せっかくの撮影の機会をフルに生かし、撮影費の元が取れるような素材を押さえておくとよいでしょう。
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