イベントやセミナーの後のレポートをWebサイトで公開することって、そもそも必要ですか?

イベントやセミナーで話す内容は、理念や活動がわかりやすく説明されたもの=広報に役立つ

セミナーやイベントで話す内容というものは、その団体・企業の活動や想い・スキルのエッセンスがぎゅっと詰まっているはずのものです。
セミナーやイベントで話した内容をWebサイトでオープンにしておくことで、

    1. その課題に興味のある人が、キーワード検索などで来訪してくれる
    1. その課題に興味のある人が記事を読むと、SNSで拡散してくれる

と、今だけでなく将来的にも使える広報資産になるのです。

「イベントにわざわざ足を運んでくれた人に申し訳ないから、記事にしたくない」と言われることもあるのですが、その日たまたま都合が合わずに参加できなかった人や、遠方に住んでいて参加できなかった人、その日イベントが行われることを知らなかった人も、たくさんいるのではないでしょうか。

そのため、独自性のある内容や、満足度の高い内容のイベントレポートであれば、SNSで拡散されたり、検索エンジンで何度も検索されたりすることで、当日の参加者よりもずっと多い人々にイベントやセミナーの内容を知ってもらうことが可能なのです。

オープンにしてよいもの・ふさわしくないものの判断はもちろん必要

イベントに足を運んでくれた人に申し訳ないから…という気持ちがあるということでしたが、もちろんオープンにすべきでない話題の場合は配慮が必要です。たとえば

  • 非公開イベントだった場合
  • ノウハウの伝授に対して課金するような有料イベントだった場合
  • 参加者が社会課題の当事者であるなど、イベント内容をオープンにしてほしくない場合

などは、内容をオープンにしないほうがよいケースもあります。

それでも詳細の内容はオープンにしないまでも、イベントやセミナーのタイトルや概要などをWebサイトにイベントの記録として掲載しておくことは、SEOの観点から見ると有効ですし、たまたまWebサイトに来訪してくれた方に「こういうイベントを開催する団体(企業)なのだ」と思ってもらえる効果もありますので、秘密イベントでない限りは実施したイベントの概要は公開してもよいのではないかと思います。

筆不精な場合は、「アンケート」内容を記事にすると楽

イベントのレポートと言っても何を書けばよいかわからない…という場合は、イベントの際に取ったアンケートの内容をWebサイトに掲載すると「作業」化しやすくおススメです。
アンケートには、Webに掲載することがある旨記載しておき、お名前は希望がない限りイニシャルなど、個人が特定できない状態にしておくとよいでしょう。

まずは簡単でもよいのでイベントの概要と参加者へのお礼を残す習慣を

ブログ形式でイベント報告のカテゴリを作り、まずは簡単でもよいのでイベントの概要と参加者へのお礼を残す習慣をつくりましょう。
イベントの講師担当や準備担当者が当日手いっぱいということがわかっているならば、事務担当など手分けすることも可能なので、「イベントレポ」作成・公開作業を仕組み化してしまいましょう。

最初はこのようなレポートでもよいのです。

タイトル:
【レポート】イベント名+場所+開催年月日

本文:
***年**月**日に、**県**にて、<イベント名>を開催しました。
<イベント名>の概要
******(参加募集要項から引用)
参加者:*人

参加いただいた方のアンケートより

参加者の声1):
*****************

参加者の声2):
*****************

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!

これをイベント実施から日が経たないうちにWebサイトやブログに公開しましょう。
また、SNSに自動連携して公開すると、イベント・セミナー参加者が「いいね」や「拡散」をしてくれる可能性も高まります。

限られた人員でパワーを割いて開催するイベント・セミナーを、しっかり広報資産として残していくようにしましょう。

筆者のクライアントさんには、数年前の出張セミナーのイベントレポートが、継続的にバズり、通算15万人に到達したというケースもあります。

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MARCHITECT

大阪出身。大学卒業後上京し、一部上場の教育系の出版社でコミュニティ運営、サイト企画、編集、Webプロモーションなどに約15年従事。
退職後、フリーランスとしてNPOや社会的企業を中心に、事業計画・運用改善・ディレクション・プロモーション・編集・ライティングなどでサポートしています。