Googleタグマネージャー(タグマネージャー・タグマネ)は、Googleのサービスの1つでアクセス解析のタグや広告のタグなどを、一元的に管理するためのサービスです。
例えば、現在は Webサイトを開設すると必ずといって良いほど、Google Analyticsの計測タグを挿入するでしょう。Google Analyticsは次のようなコードを、Webページ内に埋め込むことで計測されます。
<
p style=”padding-left: 30px;”>(i[r].q=i[r].q||[]).push(arguments)},i[r].l=1*new Date();a=s.createElement(o),
m=s.getElementsByTagName(o)[0];a.async=1;a.src=g;m.parentNode.insertBefore(a,m)
})(window,document,’script’,’https://www.google-analytics.com/analytics.js’,’ga’);
<
p style=”padding-left: 30px;”>ga(‘create’, ‘UA-XXXXXXXX-XX’, ‘auto’);
ga(‘send’, ‘pageview’);
しかし、Webサイトを公開後に今度は広告を挿入したいと思いとか A/Bテストをしたいなど、新しいことを始めようとすると、各サービスから上記のような「タグ」の挿入を求められます。そのたびに、HTMLファイルを編集するのは手間がかかってしまいます。
そこで、Googleタグマネージャーの出番です。まずは、Googleタグマネージャーのアカウントを作成します。
次にアカウントは複数作ることもできます。各アカウントには「コンテナ」を作成できます。コンテナは「Webサイト」だと考えると良いでしょう。他に、自社が開発したスマホアプリなども「コンテナ」とすることができます。
コンテナを作成したら、「管理→Googleタグマネージャをインストール」とメニューを辿ると、図のようなコードが吐き出されます。
これを指示に従って、headタグとbodyタグに貼り付けます。これで、Googleタグマネージャーの導入は完了です。ワークスペースに戻りましょう。
ここでは、さまざまな「タグ」を生成することができます。画面左側の「タグ」をクリックしましょう。Googleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)や、AdWordsなどの Googleのサービスはもちろん、他社のサービスを含めて50種類以上のタグを生成することができます。
なお、各アカウントはあらかじめ取得しておく必要があります。例えば、Googleアナリティクスの計測タグを挿入したい場合は、あらかじめ Googleアナリティクスでアカウントやプロパティを生成しておき、「トラッキングID」を取得する必要があります。これを、Googleタグマネージャーに設定して紐付けをするという考え方です。
こうしてタグを生成すると、Googleアナリティクスのタグは HTMLに貼り付けなくても、自動的に計測が始まります。Googleアナリティクスの計測タグを、Googleタグマネージャーが代わりに貼り付けてくれたというわけです。
トリガー・変数でより高度な制御
Googleタグマネージャーは、こうして各種のタグを一元管理することができるという点で便利なサービスですが、実はそれだけに留まりません。より高度な制御ができるようになっています。その秘密が「トリガー」と「変数」です。
トリガーとは、「○○の時」というタイミングを制御できる機能。例えば、「はじめてこのページを見たときに広告を表示する」とか「2回目以降に来た人には、このバナーを表示する」など、ある条件の時のみにタグを生成するといった事ができます。
変数は、現在のページのURLやリファラ(前に見ていたページ)URLなどを参照することができ、先のトリガーと組み合わせることでより複雑な条件を作ることができます。
トリガーや変数を活用するには、JavaScriptの知識やプログラミングの知識が必要になってきます。ここでは解説を割愛しますが、本サイトでも追ってじっくりと紹介できればと思います。